BEAHAUSLife is made of small moments

Architectural
Design Philosophy

美しいバラックを育む

「いい家とは、美しいバラックのことである」
これは建築家 秋山東一の言葉です。彼のいうバラックとは粗末な家という意味ではありません。どんな家も建った瞬間からバラックに変質する宿命にある。けれど基本性能を備え、経年変化に適応し、暮らしと環境に馴染むよう作られた家ならば、「美しいバラック」へと成長できるーーそんな時間とともにゆっくりと醸成する家。BEAHAUSは50年、100年先の美しいバラックを目指します。

Picture Frame

窓に見る記憶

窓というフレームが切り取る
空や木々や風、風景という記憶。

かつての日本家屋は、窓や縁側などを通して、外と緩やかにつながっていました。今の家は気密性や防犯性を求めるあまり、外界を遮断しがちです。それは季節の移り変わりを味わう喜びを捨てること。BEAHAUSは窓まわりをシンプルな額縁のように捉えました。窓越しに見える梢、空に浮かぶ雲、満天の星——。切り取られた風景は、やがて見る人の記憶として積み重なっていきます。窓は、季節の手触りを感じる大切な場所なのです。

Talk to Trees

木と対話する

慣れ親しんだ木とともに
磨かれ、成長していく家。

木に包まれると思わず深呼吸したくなりませんか。古くから建物・家具・燃料などとして木の恩恵を受けてきた日本人。中でもスギは縄文時代より日本文化を支えてきました。BEAHAUSのフローリングも国産スギ。CO2を吸収し、調湿や空気の浄化作用に優れることでも知られます。夏はひんやり、冬は温かく。自然素材のスギは、時間が経つにつれて色に深みを増し、キズやヘコみも受け入れながら家を美しく磨き、育ててくれます。

Blowin’ in the Wind

風に吹かれ、敷地を読む

空間全体のポテンシャルを生かし
自然との豊かな共生を描きだす。

BEAHAUSの家づくりは「敷地を読む」ことから始まります。自然と呼応した豊かな暮らしには、ロケーションを読み解くことが大切。間取りだけ注視しても豊かな暮らしは叶いません。風はどこから吹いてどこへ流れるのか、太陽はどこから昇りどこへ沈むのか、どこからの眺めがいちばん美しいのかを、その場に佇み、読み解く。土地も含めてあらゆる可能性を引き出せるようディレクションされているのがBEAHAUSの特長です。

Development of
BEAHAUS

建築界の巨匠が開発した
“Be-h@us”の現在進行形

今から20年ほど前、あるひとつの“規格住宅”が開発され、建築業界をあっと驚かせました。開発者は、建築家・秋山東一氏。《Be-h@us》と名付けられたその木造規格住宅は、パッシブソーラーシステムを取り入れ、インターネットを通して部材や部品、工法マニュアルなどをすべて公開。「知的セルフビルド」をコンセプトにしたこの「オープンでフリーな木の家」は、合理的で先進的なデザインもさることながら、「家はただ買うものではなく、住む人も一緒になって作るものではないか?」という家の作り方に対する根本的な考えを世の中に問いかけるものでした。《Be-h@us》に貫かれる"秋山イズム”は、今も多くの建築家や建築に携わる者たちに、強い影響を与え続けています。
ベースとなるモジュール(基本寸法や部材)を規格化することでコストを抑え、良質で優れたデザインを提供するという《Be-h@us》の基本理念を踏襲しつつ、現代のライフスタイルに合わせより進化させた形が、新たに誕生した BEAHAUS です。そこには、誰もが長く豊かに暮らせる家とは…?という問いに向き合い続けた建築家が導き出した答えやヒントが、随所に隠されています。BEAHAUS の家で、あなたもぜひその答え合わせを愉しんでみませんか。

秋山 東一TOICHI AKIYAMA

建築家・秋山東一

1942年東京生まれ、東京芸術大学美術学部建築科を卒業後、東孝光建築研究所に入所。その後独立してランド計画研究所を設立。住宅を中心に設計活動を展開し、OMソーラーの住宅を数多く設計する。OMソーラーシステムを組込んだ木造軸組パネル工法のフォルクスハウス、その後、Be-h@usを開発。現在BEAHAUSの商品化プロデュースを行う。

ARCHIVE

建築家

秋山東一の世界

――全ての玩具は、私にとって教材であり、思考の対象である。その玩具は原寸の PORSCHE 356 であり、手のひらにのる Schuco のブリキである。教育学者ペスタロッチは、あらゆる学習の絶対的基礎は“ものごとを自分なりの仕方で、しかし、組織的に見ることだ”という。私にとって学習は視覚的なものであり、もう一つは手の感覚に依存するものである。そのものの重量感・そのものの温度・触感。そして、そのものを玩具たらしめている諸要因を考察することである。――aki’s stocktakingより

「おもちゃとコンピュータが大好きな建築家」として知られる秋山が愛する玩具の一つに、フランスのMECCANO<メカノ>がある。MECCANO はヨーロッパでは誰もが知る有名なおもちゃメーカーである。最大の特徴はすべての部品が一つの規格に基づいて作られていること。直径1/6インチの穴が1/2インチピッチで空いている金属製のパーツを、レンチとスパナで組み立てて、乗り物や建物などのモデルをつくって遊ぶ。

MECCANO が優れているのは、説明書どおりに組み立てて遊べるだけではない。一度作ったものをバラしてパーツを加えれば、全く別の造形物を作りあげることもできるという、高い互換性と拡張性を備えている点にある。そしてここに秋山の設計思想の原点を垣間みることができる。この互換性の高さ、拡張性を玩具の世界に見出し、「組立玩具のように誰でも理解できる家づくりの方法」として規格住宅へと展開したのが “BEAHAUS”である。秋山にとってMECCANOは、単なるおもちゃではない。彼が見ているのはその先に広がる住宅の可能性である。「おもちゃとコンピュータが大好きな建築家」秋山東一の住宅への探求は今なお、進化をつづけている。

ARCHIVE

建築家

秋山東一の世界

――全ての玩具は、私にとって教材であり、思考の対象である。その玩具は原寸の PORSCHE 356 であり、手のひらにのる Schuco のブリキである。教育学者ペスタロッチは、あらゆる学習の絶対的基礎は“ものごとを自分なりの仕方で、しかし、組織的に見ることだ”という。私にとって学習は視覚的なものであり、もう一つは手の感覚に依存するものである。そのものの重量感・そのものの温度・触感。そして、そのものを玩具たらしめている諸要因を考察することである。
――aki’s stocktakingより

「おもちゃとコンピュータが大好きな建築家」として知られる秋山が愛する玩具の一つに、フランスのMECCANO<メカノ>がある。MECCANO はヨーロッパでは誰もが知る有名なおもちゃメーカーである。最大の特徴はすべての部品が一つの規格に基づいて作られていること。直径1/6インチの穴が1/2インチピッチで空いている金属製のパーツを、レンチとスパナで組み立てて、乗り物や建物などのモデルをつくって遊ぶ。

MECCANO が優れているのは、説明書どおりに組み立てて遊べるだけではない。一度作ったものをバラしてパーツを加えれば、全く別の造形物を作りあげることもできるという、高い互換性と拡張性を備えている点にある。そしてここに秋山の設計思想の原点を垣間みることができる。

この互換性の高さ、拡張性を玩具の世界に見出し、「組立玩具のように誰でも理解できる家づくりの方法」として規格住宅へと展開したのが “BEAHAUS”である。秋山にとってMECCANOは、単なるおもちゃではない。彼が見ているのはその先に広がる住宅の可能性である。「おもちゃとコンピュータが大好きな建築家」秋山東一の住宅への探求は今なお、進化をつづけている。

CONTENTS

  • BEAHAUSのフィロソフィー 秋山東一のインタビュー

  • BEAHAUSのルーツとなったBe-h@usのオーナー様の声

  • BEAHAUS 秋山東一・玩具と建築について